はじめに

Must Have(マストハブ)は、ロシア発のミディアム(中強度)フレーバーブランド
気密ジャー容器の採用や「トースト(焙煎)リーフ」の導入で市場に革新をもたらしました。

2017年のJohnCalliano展示会で初披露され、2018年に本格リリース。
以来、ロシア市場だけでなく世界のシーシャシーンで定番の地位を築いています。

ブランドの現在地(起源・製造・特徴)

  • 製造拠点:ブリャンスク州ポガルの「Pogar Cigarette & Cigar Factory(PCCF)」
  • 原材料:ブラジル、米国、マラウイ、アルゼンチン、バングラデシュ、スペイン、イタリアの7か国産Burley葉をブレンド
  • 製法:焙煎リーフを採用 → 喉への当たりを軽減し、より“飲みやすいミディアム”に
  • 特徴:果実・ベリー・デザート系を得意とし、香料の再現度が高い

ラインナップと味の系統

Must Haveは公式で80種類以上のフレーバーを展開。
主なカテゴリは以下のとおりです。

  • ベリー系:Raspberry、Sour Berries
  • フルーツ系:Kiwi Smoothie、Pineapple Rings
  • デザート系:Earl Grey、Banana Mama
  • ドリンク系:Melonade、Mango Sling
  • スパイス系:Morocco(シトラス+スパイスブレンド)

特に 「Sour」シリーズ(Sour Citrus、Sour Berries)は現地ユーザーに人気。

サイズ・価格(現地相場)

  • 25g:220–255₽
  • 40g:299₽前後
  • 125g:950₽前後
  • 250g:1,700–1,800₽

小容量から大容量まで幅広く、テスト購入から業務用ストックまで対応可能です。

人気フレーバーTOP(現地レビューより)

  • Pinkman:グレープフルーツ+ストロベリー+ラズベリーの甘酸系
  • Pineapple Rings:缶詰パインを思わせるジューシー感
  • Earl Grey:紅茶とベルガモットのリアルさで評価★4.7
  • Morocco:シトラス+スパイスの厚みある風味
  • Lemon-Lime:酸味と苦味のバランスが好評

ミックス例と作り方のコツ

清涼×果実系

  • Estragon 20%
  • Ice Mint 10%
  • Kiwi Smoothie 40%
  • Lemon-Lime 30%

トロピカル系

  • Banana Mama 40%
  • Mango Sling 40%
  • Marula 20%

👉 火力は「3炭で予熱 → 2炭で運用」が安定。
👉 ボウルはファンネル推奨、詰め方は「中〜やや詰め」で香りを逃さないのがコツ。

競合ブランドとの比較(Darksideなど)

  • Darkside:ミディアム帯だが喉当たりがやや強い
  • Must Have:焙煎リーフにより「飲みやすいミディアム」路線
  • 価格帯:Darksideと比べてやや抑えめで、コスパ重視の選択肢になりやすい

日本での取り扱い注意点

  • Must Haveはタバコ葉(Burley)基材 → 日本で販売・提供する場合は「製造たばこ小売販売業の登録」などが必要
  • 成分証明・ラベル要件の確認必須(輸入時に法令適合性が求められる)
  • 茶葉系フレーバーと異なり、たばこ事業法の規制を回避できない点に注意

クイック比較表

項目Must Haveの要点
基材Burley(7か国ブレンド)
製法焙煎リーフ/気密ジャー
強度ミディアム(飲みやすい)
味傾向果実・デザート・ベリー系
人気味Pinkman/Earl Grey/Pineapple Rings
器材ファンネル+HMD
火力3炭予熱 → 2炭運用
価格帯25g=220〜255₽/250g=約1,750₽

まとめ

Must Haveは、

  • 7か国ブレンドのBurley
  • 焙煎リーフ製法
  • 気密ジャー容器

という革新的な設計で、ロシア市場を代表するブランドへと成長しました。

「飲みやすいミディアム」×「香料再現度の高さ」 が支持され、今では世界的にファンを獲得。
日本での導入を考える際は法規制をクリアしつつ、ブランド差別化に活用できるフレーバーとして検討の余地があります。

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