はじめに

「売上は出ているのに、なぜかお金が残らない…」シーシャバーでよく聞くお悩みです。

多くの場合、原因は原価の見える化不足在庫の回し方(在庫回転率)が低いこと

この記事では、難しい言葉を使わずに、今日からできる改善ポイントをまとめます。

1. シーシャバーのお金の流れ(3分で把握)

FL比ってなに?

  • F(Food)=原材料費:フレーバー、炭、ドリンクなど
  • L(Labor)=人件費:スタッフの給与
  • FL比=F+Lが売上に占める割合のこと

一般の飲食店はFL比が55〜60%くらいが目安。

シーシャバーはドリンクとチャージ中心なので、FL比が低め(30%台も可能)になりやすいのが強みです。

ただし“固定費”が重くなりがち

  • 家賃:都心・駅近だと高め
  • 設備費:排煙設備・空気清浄機・内装など
    ここが重いので、ムダな仕入れを避けて在庫を回すことが利益アップのカギです。

主なコストをざっくり整理

区分何にかかる?目安・特徴コツ
変動費フレーバー・炭1台あたり原価は10〜20%多品種の持ちすぎ注意。人気中心に絞る
変動費ドリンク原価〜20%セット販売で客単価UP
固定費家賃都心10〜20坪で月20〜40万円程度空中階で賃料を抑えるなど工夫
固定費設備排煙・清浄機・内装は初期高め開業前に要件を確認してムダ投資回避
人件費スタッフ調理が少ない分、抑えやすい深夜帯のシフト最適化がポイント

*数値は立地・規模で変わります。自店の実績で置き換えてください。

2. 原価管理は「見える化」が9割

まず“目標”を決める

  • 原価率の式
    原価率(%) = 売上原価 ÷ 売上高 × 100
  • 目安:
    • シーシャ本体の原価率 10〜20%
    • ドリンク原価率 〜20%
    • チャージはほぼ0%

レシピ表を作る(超重要)

  • 使う量を数字で固定:フレーバー○g、氷○個、炭○個、シロップ○ml…
  • これだけで使いすぎが減る→「気づいたら原価が上がってた」を防げます。

ロス(廃棄)を3%未満に

  • 売れないメニューは一度休止
  • 日持ちしない副材料は少量仕入れ
  • 仕入れの最低ロット(MOQ)は交渉できることも

メニュー設計のコツ

  • 高利益商品(チャージ・ドリンク)を軸に、
    集客商品(限定フレーバー・季節物)を“見せ球”にする
  • 値上げはセット化(例:「2ドリンク+シーシャ」割)で体感値上げを避ける

ミニ試算(イメージしやすく)

2名来店:チャージ×2(原価0)+シーシャ×1(原価15%)+ドリンク×2(原価20%)
粗利はおおむね70%台
理論値と実績に3ポイント以上の差が出たら、レシピ逸脱・仕入れ過多・ロスを疑いましょう。

3. 在庫回転率をカンタンに理解する

在庫回転率って?

どれだけ在庫が入れ替わったか」を見る指標です。

在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫額
数量ベース在庫回転率 = 期間の出庫数 ÷ 平均在庫数
  • シーシャはフレーバーの賞味期限が長めで、食材中心の飲食より回転は遅め
  • だからこそ、人気と不人気の差に注意。滞留在庫が資金を寝かせます。

よくある失敗

・一番出るフレーバーをたびたび欠品させて機会損失

・新作を多めに仕入れて寝かせてしまう

4. 回転率を上げる“今日からのやることリスト”

週次(ルーティン)

  • 在庫表を更新(数量・消費速度・賞味期限)
  • ABC分析で分類:A=主力、B=準主力、C=たまに出る
  • Aは欠品ゼロ、Cは最小在庫
  • 売れ残りCは限定ミックスセットで回す

仕入れ・発注

  • 少量・高頻度に切替(配送曜日を固定)
  • 仕入先とMOQ(最低発注量)交渉
  • 流行が落ちたC品は仕入れ停止→在庫消化

棚・導線(現場のムダ取り)

  • 出庫頻度順に棚割り(よく出るAは手前・目線)
  • ラベル管理で取り違いゼロ
  • 棚卸しの時間を半分にするつもりで整理

システム(できる範囲でOK)

閾値=日販×リードタイム×安全係数(まずは1.2で設定)

POSと在庫を連携して、自動で在庫アラート

5. 複数店舗・FC運営ならここまでやると強い

  • 共同購買:まとめて買って単価を2〜8%圧縮
  • 在庫の融通:余っている店→足りない店へ移動
  • 統一レシピ:理論原価を全店で合わせて粗利のブレを抑える
  • 共通ダッシュボード:売上・原価・在庫を週次で全店レビュー

6. テンプレ:5分でできる“週次チェック表”

  • 今週の理論粗利実績粗利の差は±3pt以内
  • A商品は欠品ゼロ、C商品は在庫最小
  • 在庫アラートの誤報・漏れなし
  • 限定ミックスで滞留在庫を消化中
  • 発注リードタイムに遅延なし(代替仕入先も控えあり)

まとめ

まずは、週1の在庫可視化欠品ゼロ運用からスタートでOKです。

シーシャバーはFL比を低く保ちやすい=利益が出しやすい業態。

でも、家賃・設備などの固定費が重いので、在庫の回し方が超大事。

レシピで原価を固定し、ABC分析+少量高頻度発注で回転率を高めましょう。

👉 仕入れや在庫改善のご相談は Shisha Amigo へお気軽にお問い合わせください。