目次
はじめに
ロシアは世界的に見ても、シーシャボウルの革新ブランドが次々と生まれる「一大拠点」です。
先日の第1弾記事(Cosmo・Oblako・Thor・Japona・Kong)では、王道から新鋭ブランドまでをご紹介しました。
本記事はその第2弾。
Moon・UPG・Werkbund・Kolos・Don Bowlといった、実務的に導入価値の高いブランドを取り上げます。
1. Moon – 総合力で“外さない”王道ブランド
特徴
- 自社工房で一貫生産。
- 独自の“ミルク焼成”により、匂い移りを防ぎ耐久性も向上。
- Phunnel(ファンネル)からクラシックまでラインナップが豊富。
現場メリット
- フレーバーごとに最適な形状を選びやすい。
- 安定した品質で「スタッフ教育がしやすい」。
- 在庫層が厚く、追加導入も容易。
👉 初めての仕入れや万能選手が欲しいときに、まず候補に入れるべきブランドです。

2. Upgrade Form(UPG) – 設計理論に基づいた安定加熱
特徴
- 素材はファイアンス(陶器)/マヨリカを採用。
- 寸法・容量を公式が公開しており、再現性の高い“設計通りの加熱”を実現。
- 「教科書的な安定性」と呼ばれる理由はこの透明性にあります。
現場メリット
- 複数枚の運用でも、焼け具合に差が出にくい。
- スタッフが交代しても仕上がりの差が少ない。
- 枚数を揃える導入にも適しており、“基礎ボウル”の立ち位置。
👉 長時間営業で安定供給したいカフェには最適。

3. Werkbund – 厚肉ハンドメイドの存在感
特徴
- 2014年創業、ニジニ・ノヴゴロド拠点。
- 一つ一つがハンドメイドで製造。
- 厚みのある素地で熱ダレに強い。
- 造形やデザインにも工芸的価値があり、コレクション性も高い。
現場メリット
- 熱持ちが良く、フレーバーが長持ち。
- アート感のある造形で、写真映えする。
- OZONなどの現地ECでもレビューが多く、信頼性が高い。
👉 「味の安定感+見た目の演出」を両立したいカフェにおすすめ。

4. Kolos – 半磁器×ミルク焼成で“映え”と耐久性
特徴
- ウラル地方の工房で生産。
- 半磁器素材をミルク焼成し、耐久性と美観を両立。
- 釉薬仕上げが美しく、「インテリアとしても映える」と評価が高い。
現場メリット
- 店内に置くだけでディスプレイ効果がある。
- 釉薬の色合いが多彩で、お客さんに選ばせる演出も可能。
- 中価格帯で導入しやすい。
👉 「映え重視」のカフェや、SNS集客を狙う店舗にフィット。

5. Don Bowl – 枚数を揃えるならコスパ重視
特徴
- ロストフ=ナ=ドヌー産。
- ミルク焼成による耐久性。
- 低〜中価格帯で安定流通している。
現場メリット
- コストを抑えて大量導入できる。
- スタッフ練習用にも適している。
- 日常利用でガンガン使える“実務向け”。
👉 「とにかく枚数が欲しい」「練習用も含め揃えたい」ときに最適。


使い分けの目安(まとめ)
- 過燃えしやすいフレーバー/高シロップ系 → Moon Phunnel、Alpha Race Phunnel
- 長時間・安定供給 → UPG、Werkbund
- 見た目主役 → Kolos
- 低予算で枚数確保 → Don Bowl
シーシャカフェ視点での導入ポイント
- 初期導入:MoonかUPGで“基盤”を作る。
- 演出・映え:KolosやWerkbundを追加。
- 大量導入・練習用:Don Bowl。
- 価格と在庫:ラインごとに幅があるため、仕入れは正規代理ルートを通すのが安全。
まとめ
ロシア製シーシャボウルは、ブランドごとに素材・焼成方法・デザイン哲学が異なり、それがそのまま運用メリットやお客さんの体験につながります。
- Moon=万能・安定
- UPG=設計理論に基づいた安定加熱
- Werkbund=厚肉ハンドメイドの存在感
- Kolos=見た目主役の“映え”
- Don Bowl=コスパ重視の枚数確保
導入時は「どの席でどの体験を提供するか」を意識すると、店舗全体の体験価値が一段上がるはずです。
👉 仕入れ・導入相談は Shisha Amigo へお気軽にご相談ください。