目次
この記事のゴール
- 「シーシャバーは儲かるのか?」という疑問に、数字ベースで答える
- 東京相場をもとに、開業費用・利益率・損益分岐点を算出
- 席数・回転率・客単価ごとのモデルケースを提示
1. シーシャバーの収益構造(基本式)
シーシャバーの収益は、次のシンプルな数式に集約されます。
- 売上=席数 × 客単価 × 回転率 × 営業日数
- 利益=売上 − (原価+人件費+家賃+諸経費)
👉 ポイントは 「客単価」と「席数」。
シーシャは単価が高い一方で滞在時間が長く、回転率は低め。
つまり 固定費を抑え、客単価を引き上げる工夫 が収益性を左右します。
2. 開業費用の目安(東京相場)
シーシャバーの開業費用は、物件規模や立地によって大きく変わります。
- 小規模(8〜10席/郊外・二等立地):300万円前後
- 中規模(12〜16席/副都心エリア):600万円前後
- 大規模(20席以上/都心一等地):1,000万円以上
内訳例
- 物件取得費(保証金・礼金・仲介料):賃料6〜10か月分(飲食・スケルトンは最大12か月例も)
- 内装・換気工事:80〜500万円
- 機材(シーシャ台・炭・備品):40〜150万円
- 在庫・広告・雑費:20〜100万円
3. コスト構造(原価率・人件費率・家賃比率)
シーシャ1台あたりの原価例
- フレーバー15g使用:約465〜510円
- 炭(25mm角×3個):約40〜80円
- 使い捨てマウスピース:約20円
→ 合計 約525〜610円/台
👉Smoothの商品紹介ページ 👉Smoothの購入(ショップ)ページ
👉ここで提示しているのは小売定価ベース。実際は卸価格での調達によりさらに原価率を下げることが可能。
そのためには信用できる卸業者との取引関係の構築が極めて重要となる。
ドリンク原価率
- ソフトドリンク:10〜20%
- アルコール:15〜30%
人件費率
- 25〜35%(夜帯・2オペ前提)。
- 東京都最低賃金:1,226円(2025/10/3適用予定)。
家賃比率
- 理想:10%以内
- 都心一等地:12〜15%
4. モデルケース別シミュレーション
共通前提:滞在時間=60〜90分、チャージ料=700〜1,100円(平均加味)。
小規模(10席・郊外)
- 客単価:3,100円(シーシャ2,200+ドリンク900)
- 回転率:1.0/営業25日
- 売上=77.5万円
- 営業利益=約17万円(FLR=78%)
中規模(14席・副都心)
- 客単価:4,000円(シーシャ2,500+ドリンク1,000+チャージ500)
- 回転率:1.3/営業25日
- 売上=182万円
- 営業利益=約45万円(FLR=75%)
大規模(22席・都心)
- 客単価:4,500円(シーシャ2,700+ドリンク1,200+チャージ600)
- 回転率:1.4/営業25日
- 売上=347万円
- 営業利益=約104万円(FLR=70%)
👉 損益分岐点:固定費80万円/粗利率70% → 約114万円
5. 儲かるシーシャバーの条件
- 物件選び:保証金・家賃比率を最適化
- メニュー設計:ドリンク・スイーツで客単価を上げる
- 回転率コントロール:滞在時間90〜120分を目安に調整
- 集客動線:Instagram・TikTok・MEOで露出強化
- 人件費効率化:ワンオペ限界を見極め、2オペシフトで最適化
6. まとめ
- シーシャバーは 高粗利・低回転モデル。
- 中規模(12〜16席)で月利益40〜50万円が現実的ライン。
- 成功のカギは 物件選び・客単価設計・固定費コントロール。
📌 注:本記事は2025年最新の公開情報に基づく推定値です。実際の契約条件・仕入条件・法令は所轄官庁へ確認してください。
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