はじめに

シーシャバーの魅力は“煙を楽しむ特別な体験”にあります。

しかし、実際にお店を作るときにはデザインだけでなく、法律のルール・換気や防火対策・清潔感まで考える必要があります。

本記事では、シーシャバーを開業・改装する人向けに「わかりやすく」「実務的」な内装のポイントをまとめました。

1. 法律で決められている基本ルール

  • 原則屋内禁煙:2020年からの改正健康増進法で、喫煙は基準を満たした喫煙室のみOK。
  • 20歳未満は入れない:お客さんもスタッフも、喫煙室に未成年は立ち入り禁止。入口に必ず表示。
  • 喫煙目的施設とは?:売上の半分以上がシーシャやたばこなら「喫煙目的施設」として扱われます。煙が外に漏れない作りにする必要があります。

2. 換気・空調のポイント

シーシャバーの空気環境は一番大事。心地よい煙を楽しめるようにしつつ、外には漏らさない工夫が必要です。

  • 基準:出入口で“外から中へ”風が0.2m/s以上流れるように設計。これで煙が外に出にくくなります。
  • 排気は屋外へ:喫煙室の空気を他の部屋に戻さないのが鉄則。
  • CO対策:シーシャの炭は一酸化炭素を出します。必ずCO警報器をつけ、炭を扱う場所には局所排気(フードなど)を設置しましょう。

3. 火気まわりの安全設計

  • 炭起こし場は金属台+不燃素材で仕上げる。
  • 消火器は必須、耐熱トレーも各席に置いておく。
  • 排気ダクトは定期清掃して粉じん・油をためない。

4. レイアウトと導線

  • 動線設計:入口→年齢確認→受付→喫煙室という流れが理想。
  • 座席まわり:ホースフック、角を丸くしたテーブル、耐熱トレーを標準装備。
  • 炭の導線:炭場から席まで短く、安全に持ち運べる経路を確保。
  • 音と香り:吸音材を使い、香りが外に漏れないよう排気計画を徹底。

5. 素材と家具の選び方

  • 壁材:防臭・防汚の壁紙を選ぶ。濃い色はヤニ汚れが目立ちにくい。
  • 床材:不燃で掃除しやすいタイルや不燃フロアが安心。
  • 家具:合皮やレザーなど掃除しやすい素材。テーブルは耐熱でアルコール清掃に強いものを。

6. 照明デザイン

  • 層を作る照明:ベース照明+アクセント+間接照明で煙を立体的に演出。
  • フォトスポット:ネオンやLEDを1〜2か所に設けるとSNS映え。
  • 最新トレンド:自然素材と暖色ライトを組み合わせる“静かな上質感”が人気。

7. 衛生と清潔感

  • マウスピースは使い捨てで共有禁止。
  • 洗浄スペースをバックヤードに用意して清掃を徹底。
  • トイレと喫煙室は排気系統を分け、匂いが移らないようにする。

👉使い捨てマウスピース”Smooth”の商品紹介ページ 👉”Smooth”の購入(ショップ)ページ

8. デザインの方向性(ケーススタディ風)

  • ネオン×パープル:非日常感を演出する“映え”空間。
  • グラフィティ×黒:都会的でクールな雰囲気。
  • デジタルアート×グリーン:コンテンツと融合した体験型。
  • インダストリアル×植物×温かみのある光:落ち着いた高級感。

9. よくある失敗と対策

  1. 煙が外に漏れる → 換気設計を徹底。
  2. CO警報器を設置していない → 必ず導入。
  3. 炭場が可燃素材 → 不燃化と消火器常備。
  4. 照明が暗すぎて作業しづらい → 手元照明を追加。
  5. 素材が汚れやすい → 防汚性・耐久性のあるものを選ぶ。

10. 最終チェックリスト

  • 喫煙室か喫煙目的施設かを決定したか
  • 20歳未満立入禁止の表示があるか
  • 換気基準(0.2m/s・負圧・屋外排気)を満たしているか
  • CO警報器と局所排気を設置したか
  • ダクト清掃や点検口の計画があるか
  • 炭場や導線が不燃仕様か
  • 壁紙・家具が防臭・防汚対応か
  • 空調を独立させているか
  • フォトスポットが設けられているか
  • 衛生導線(マウスピース・清掃動線)が整っているか

まとめ

シーシャバーの内装デザインは、「煙を楽しむ空間演出」と「安全・衛生・法令対応」の両立が鍵です。

換気やCO対策をきちんと行い、さらに素材や照明で独自の世界観を作ることで、お客様に選ばれるシーシャバーが実現できます。

👉 仕入れ・導入相談は Shisha Amigo までお気軽にご相談ください。