✅ 記事のゴール

  • 東京でシーシャバーを開業する際の必要資金目安を把握する
  • 融資(公庫・制度融資)と補助金(東京都・区)を整理し、活用方法を理解する
  • 返済モデルや資金繰りのイメージを持ち、開業に向けて行動できる状態になる

1. シーシャバー開業資金の全体像(東京相場)

  • 100万円:間借り検証型
    → 既存バーと提携し、時間貸しでのテスト運営
  • 300万円:小箱(8〜10席・郊外)
    → 保証金120〜200万/換気工事80〜120万/機材40〜60万
  • 600万円:中箱(12〜16席・副都心)
    → 保証金200〜320万/内装換気160〜220万/機材60〜90万
  • 1,000万円〜:旗艦店(20席・都心一等地)
    → 保証金300〜500万/内装換気300〜500万/機材100〜150万

💡 東京の保証金相場は賃料の6〜10か月分。都心一等地では12か月分を求められるケースも。

2. 日本政策金融公庫(創業期向け融資)の活用

  • 制度名:新規開業・スタートアップ支援資金(国民生活事業)
  • 融資限度額:7,200万円(運転資金は4,800万円まで)
  • 返済期間:設備20年以内/運転10年以内(据置最大5年)
  • 利率:基準利率から▲0.65%(条件次第で▲0.9%)
  • 特徴:原則「無担保・無保証人」。自己資金要件も撤廃。
  • 必要書類:事業計画書/資金繰り表/見積書/創業支援講座修了証など

👉 ポイント
飲食・喫煙目的施設の場合は「換気・消防・衛生」の設備要件を事業計画書に具体的に記載すると審査がスムーズ。

3. 東京都・区の制度融資

  • 東京都中小企業制度融資(創業枠)
    • 限度額3,500万円
    • 運転7年/設備10年(据置1年以内)
    • 金利1.65〜2.35%以内(責任共有や期間で変動)
    • 東京信用保証協会の保証料 → 東京都が原則3分の2を補助
    • 原則担保不要(個別審査あり)
  • 区独自の支援
    • 家賃補助・創業助成など、区ごとに条件が異なる
    • 例:新宿区・渋谷区などは若手創業者支援を実施
    • 必ず対象区の公式ページを確認

4. 補助金・助成金(東京で活用できる例)

  • 創業助成金(東京都中小企業振興公社)
    • 上限400万円/下限100万円・補助率2/3以内(最長2年)
    • 対象:家賃・広告・器具備品・人件費・市場調査費など
    • 2025年度から → 他補助金と併用可(経費重複しなければOK)
  • 小規模事業者持続化補助金(一般型・創業型)
    • 一般型:上限50万(特例で最大250万)/補助率2/3
    • 創業型:上限200万(特例で最大250万)/補助率2/3
    • 対象:販路開拓、ウェブ制作、広告、展示会など
  • IT導入補助金2025
    • 通常枠:5〜150万円(業務プロセス1〜3)/150〜450万円(4以上)
    • 補助率:1/2(一定条件で2/3)
    • 対象:クラウド利用料最大2年分、業務効率化ツール導入など

5. 返済シミュレーション(例)

  • 借入300万円/金利2.0%/返済5年
    → 月返済 約52,600円
  • 借入600万円/金利2.0%/返済7年
    → 月返済 約77,000円

💡 月商モデル(中箱店舗)
14席 × 客単価4,000円 × 回転1.3 × 25日 = 約182万円
→ 返済負担率は4〜6%程度に収まるイメージ。

6. 事業計画書に盛り込むべき要素

  1. コンセプト(シーシャ×カフェ/喫煙目的施設対応)
  2. 開業場所(東京のエリア特性・保証金相場)
  3. 席数・回転率・客単価による売上計画
  4. 原価率・人件費率・家賃率のモデル値
  5. 許認可取得のロードマップ(保健所・警察・消防・財務局)
  6. リスク管理(CO警報器・消火器・年齢確認など)

7. FAQ(よくある質問)

Q. 東京で最初に狙う補助金は?
→ 東京都創業助成金(最大400万円)が代表的。公募スケジュールに注意。

Q. 補助金は確実にもらえる?
→ 公募制なので必ずではない。採択率は30〜50%程度。

Q. 融資と補助金の併用は可能?
→ 可能。ただし補助金は後払いなので、立ち上げ時は融資+自己資金が必須

💴 資金別モデル一覧(東京シーシャバー開業)

資金ライン店舗イメージ初期費用内訳(東京相場)想定席数月商モデル特徴
100万円間借り・検証型既存バーとの提携、設備は母体依存売上は母体依存リスク最小でテスト可能。許可は母体に依存。
300万円小箱(8〜10席・郊外)保証金120〜200万/換気工事80〜120万/機材40〜60万8〜10席約96万円(3,500円×10席×1.1回転×25日)個人オーナーが狙いやすいライン。郊外・二等立地向き。
600万円中箱(12〜16席・副都心)保証金200〜320万/内装換気160〜220万/機材60〜90万12〜16席約182万円(4,000円×14席×1.3回転×25日)副都心立地で安定集客。ワンオペは難しく人件費増。
1,000万円〜旗艦店(20席以上・都心一等地)保証金300〜500万/内装換気300〜500万/機材100〜150万20席以上約346万円(4,500円×22席×1.4回転×25日)都心一等地。ブランド構築・イベント型運営に最適。

まとめ

東京でシーシャバーを開業するには、300万〜1,000万超の初期資金が目安。
資金調達の基本は 日本政策金融公庫+東京都制度融資、さらに 創業助成金や持続化補助金を組み合わせるのが王道です。

  • 融資は初期費用をカバー
  • 補助金は広告・販促・人件費を後押し

事業計画書を固め、30日以内に金融機関・補助金スケジュールを確認すれば、開業準備は一気に前進します。

👉 仕入れ・導入のご相談は、ぜひ Shisha Amigo までお気軽にどうぞ。