ロシア製シーシャは、高精度な金属加工×独創的なギミックで世界中のユーザーから支持を集めています。
本記事では、まず押さえておきたい5つの評価ブランドを厳選。各ブランドの設計思想・代表モデル・向いているユーザー像を、実運用視点でまとめました。
先に結論:選定の基準
- ビルドクオリティ:ステンレス(AISI 304等)やアルマイト処理アルミなど、耐腐食・耐久性に優れる素材選択。HOOBのように精密加工とミニマル設計を軸に製品化するブランドは現場での扱いやすさも高いです。
- 吸い心地の調整幅:ディフューザーの着脱やシャフト内径、吸気・排気設計(縦パージ等)で“重い/軽い”を可変できるモデルは、ラウンジ運用でも重宝します。Alpha Hookah Model Xは8つの縦孔パージ+着脱式ディフューザーの代表例。
- 取り回し・同梱:磁気ホース接続や分解清掃性、ベース同梱の有無は導入時のコストにも直結(Union Sleekは“ベース別売”の流通が多い)。
ブランド別ガイド(5選)
1) HOOB(フーブ) — 工業デザイン×精密設計
特徴:ミニマルな外観に、磁気ホースコネクタなど実用ギミックを搭載。公式ラインのHoob Marsでも磁気接続やクラシックなベース接続を明記しており、ステンレス+アルマイトAl構成のモデル(例:Hoob Go)も流通しています。価格はモデルにより中〜高価格帯。
代表モデル:Go/Mars/Enzo ほか。
こんな人に:無駄のない金属美・堅牢性・整備性を重視するオーナー/上級者に。


2) MattPear(マットペア) — “定番の安心感”を極めたSS設計
特徴:AISI 304系ステンレス主体のタフな作りで、シンプルな使い勝手が魅力。ブランドの代名詞Simple/Ready系は“ステム中心”の構成が多く、磁気式の接続を採用するセットもあります。なお2024年4月に生産拠点の火災が公表されており、再建を進めている旨を公式が告知。導入時は在庫・供給状況の確認を。
代表モデル:Simple/Ready S/Mini Ball ほか。
こんな人に:長期運用の“道具感”とメンテ性を重視するユーザーに。

3) Alpha Hookah(アルファ) — Model Xの“ギミック×操作性”
特徴:フラッグシップModel Xは、8孔の縦パージ、着脱式ディフューザー、磁気ホース接続を備えたモダン設計。ベースは別売の構成が一般的で、コンパクト(約16.5インチ)かつ持ち運びやすいのも現場向き。
代表モデル:Model X(通常版/スペシャル/アーティストコレクション)。
こんな人に:最新ギミックと扱いやすさを両立した“万能型”を探す人に。

4) Union Hookah(ユニオン) — 木の質感×SSの“温度感”
特徴:木製スリーブや樹脂系素材の装飾スリーブと、内部のステンレス構成で“温かみ”のある外観と実用性を両立。代表作Sleekは全高19.2インチ/内径約11mmのスペックで流通し、ベース別売が一般的。
代表モデル:Sleek(スタンダード/PVD/アクリル/ハイブリッド等)。
こんな人に:インテリアの一部として素材感を楽しみたいユーザーに。

5) Maklaud(マクラウド) — “作品性”で選ぶアートフックah
特徴:ハンドメイドとコレクション性を前面に打ち出すハイエンド路線。公式ではAtlasなどコレクション単位での展開が豊富で、モデルによりステンレスや航空機グレードのアルミ等の記載が見られます。価格帯は高額〜超高額帯。
代表モデル:Atlas/Dragon ほか、限定・特注のアートピース群。
こんな人に:唯一無二の造形で“見せ場”を作りたいラウンジや、コレクション志向のオーナーに。

早見比較表(要点サマリー)
ブランド | 設計・素材の方向性 | 主なギミック | 代表モデル例 | ベース同梱 |
---|---|---|---|---|
HOOB | ステンレス+アルマイトAlのミニマル精密 | 磁気ホース接続/堅牢な固定トレイ | Mars/Go | モデル・取扱先により異なる(Goはセット例あり) |
MattPear | AISI 304中心の堅牢SS設計 | シンプル構成、磁気接続のセットあり | Simple/Ready | セット/ステム売り双方あり |
Alpha | SS+樹脂系のコンパクト設計 | 縦パージ(8孔)/着脱ディフューザー/磁気 | Model X | 別売が一般的 |
Union | 木スリーブ×SSの異素材デザイン | 可変ディフューザー | Sleek | 別売が一般的 |
Maklaud | ハンドメイド/コレクション重視 | (モデル次第)大型固定トレイ等 | Atlas ほか | 基本はステム中心(モデル次第) |
購入前チェックリスト(実務目線)
- セット内容:ベース別売の構成が少なくありません(例:Alpha/Union)。初導入なら「すぐ吸える」セット/同梱品を確認。
- 接続方式:磁気ホースは着脱が容易で現場向き(HOOB/Alpha/MattPearの一部)。互換ホースや内径は念のため確認。
- 運用と演出:縦パージは見た目の演出力が高く、写真・動画映えに強い(Alpha Model X)。
- 供給状況:MattPearは2024年の火災後、再建告知が出ています。購入時は在庫・納期を店舗に確認。
まとめ
ロシア製シーシャは、HOOBの精密×ミニマル、MattPearの堅牢SS、Alphaのモダンギミック、Unionの素材美、Maklaudのアート性――と、設計思想が明確で“選ぶ理由”がはっきりしています。
まずは本記事の5ブランドから自分の運用スタイル(設置の見栄え・メンテ負荷・ドローの好み・同梱/価格)に合う一本を見極め、そこからボウル・HMD・フレーバーのチューニングで体験を仕上げましょう。
次回は、ここで触れた各ブランドを個別記事で深掘りします(モデル別のスペック比較、吸い心地の傾向、最適セッティング例など)。