パートナーとの程よい距離を保つ“シーシャ時間”という提案【2025年版】


はじめに

テレワークが“完全消滅”することはなさそうです。

パーソル総合研究所の調査によると、2024年7月のテレワーク実施率は22.6%で前年より微増。

大企業では再びテレワークが戻る動きも見られ、ハイブリッド勤務が定着しています。

一方、同居パートナー側の本音として「週3日以上は出社してほしい」が約46%、「気が休まらない」がストレス要因の最多という調査も直近で出ています。

専用ワークスペースがない家庭ではストレス率が27%まで上がるのに対し、双方に専用スペースがあると6.4%まで下がるという結果も。

この“家庭内の距離問題”は、シーシャバーにとって新しい役割=「自分時間を確保する第三の居場所」を提供するチャンスです。

いま起きていること(最新データの抑えどころ)

  • テレワークは“減り切らず”横ばい〜微増。ハイブリッド型が主流に。
  • テレワーク後は「勤務地周辺」での活動頻度が下がり、「自宅近く」や「オンライン」での活動が増える傾向。=生活圏内のサードプレイス需要。
  • “ひとり時間”へのニーズは高止まり。平日に「ひとりで自由に使える時間がある」人は71%、その時間を「増やしたい」は平日・休日ともに87%。
  • 家と仕事の境界(オン・オフ)を上手に管理できるほど、幸福感や満足度が上がるという実証研究も。=境界を作る場所の価値が高い。

シーシャバーが提供できる解決策

  1. “自分だけの時間”が確保できる場  家では取りづらい“完全ひとり”をつくる。ブース席/半個室/通話OK席を区分して、目的に合わせた座席設計に。
  2. 非日常でリセット  照明・音・香りの切り替えで、家と仕事の“境界”を物理的に演出。テレワークの主要な困りごと「運動不足・相手の気持ちがわかりにくい不安」で凝った気分を、短時間でも整える導線を。
  3. 生活圏内の“近場サードプレイス”  MLITの動向通り「自宅近く」での消費にシフト。駅近だけでなく住宅街立地でも“昼の稼働”を作れます。

すぐできるオペレーション設計(昼営業前提)

  • 平日12:00–18:00のデイタイム枠(最終入店17:00)。ハイブリッド勢の“午後1本仕事→ご褒美シーシャ”導線を作る。
  • ゾーニング
    • “集中席(通話NG)”/“オンラインMTG席(小声通話可)”/“リラックス席(会話OK)”
  • 設備:高速Wi-Fi、各席電源、簡易吸音、USB充電、PC台数分の卓上灰皿&ポータブル灰受け。
  • 時間課金 × 最低1オーダー
    • 例)「デイパス60」:60分770円+1ドリンク、延長30分ごとに330円
    • 「ソロ活プラン」:2時間1,650円(ハーブティー飲み替え可)+使い捨てマウスピース Smooth付き(衛生訴求)
  • 予約導線:15分単位の時間指定。No-show防止に前金Web決済。
  • ルール表示:通話可否/音量/長時間滞在時の追加オーダー基準を入口と卓上に明示。

メニュー設計(“境界づくり”に効くテーマ)

  • Focus(集中):ミント×シトラス系(例:Al Fakher ミント+レモン)
  • Reset(切替):ローズ×グレープ(DOZAJのフルーツ系と相性)
  • Calm(鎮静):カモミールティー+ライトなベリー系
  • Non-Alcoholご褒美:スパークリングティー、クラフトコーラ、ノンアルスピリッツ ※健康効果の断定表現は避け、あくまで香りと体験の提案に。

平日昼の集客プラン(テンプレそのまま使えます)

  • ソロ割:「#ソロ活 応援」2時間1,650円(ドリンク2杯/Smoothマウスピース付)
  • 在宅リセット割:在宅勤務の画面提示でシーシャ200円OFF(15–17時限定)
  • コワーキング協業:近隣コワーキングの退勤後ハシゴ特典(会員証提示でミニデザート)
  • SNS投稿例
    • 「在宅で集中切れたら、家から15分の“境界スイッチ”▶︎ デイシーシャ60分/770円。#在宅勤務疲れ #自分時間 #ソロ活」
    • 「通話OK席あります。小声&イヤホン必須でお願いします。#ハイブリッドワーク」
  • コンテンツデー:火曜は“無音Day”(環境音のみ)、木曜は“Lo-Fi Day”など、音の個性で曜日を差別化。

B2Bの打ち手(法人×ウェルビーイング)

  • “在宅リセット手当”の受け皿:企業の福利厚生と連携した回数券(昼限定×有効2か月)。
  • 小チーム用15–20時プラン:2〜4名半個室+ノンアル2杯+シェア用シーシャ(90分制)。
  • 出社回帰企業でも“月2回の在宅日”残るケースあり ⇒ その日の“アフター在宅”を奪う。テレワーク実施率や継続希望は依然高水準です。

KPIと検証

  • 昼の席稼働(12–18時)
  • 平均滞在時間(ALO S)時間当たり売上
  • ソロ来店比率再訪率(回数券消化率)
  • 予約→来店転換率(No-show率)
  • 席タイプ別満足度(QRアンケート1分)

2週間で仮説→実装→見直しの短サイクルを。

注意:法規制の基本(超要約)

  • 喫煙目的施設(バー等)に該当する運用では「主食の提供不可」などの要件あり、20歳未満は立入禁止、標識掲示が義務。違反は過料対象になり得ます。最新の自治体運用も必ず確認を。

参考データ

  • 2024年7月 テレワーク実施率22.6%(正社員)、継続希望「続けたい」80.9%。
  • ハイブリッド勤務の定着傾向(国交省テレワーク人口実態調査、R5)。勤務地周辺での活動が減り、自宅近くやオンラインは増加。
  • パートナーの在宅勤務に関する最新調査:同居カップル514人、週3日以上出社希望46%、ストレス理由1位「気が休まらない」(26%)。ワークスペース有無でストレス率が27% vs 6.4%
  • “ひとり時間”ニーズ:平日に「ひとり時間がある」71%、「増やしたい」87%(全国2,500人)。
  • 仕事と私生活の境界管理(境界マネジメント)がコントロール感・満足度に好影響。

まとめ

在宅勤務×同居の“距離問題”は、生活圏内のサードプレイスにチャンスを生みます。

昼営業・ゾーニング・時間課金・衛生配慮(個人マウスピース)をセットで設計し、「境界をつくる体験」を売りましょう。

ハイブリッドが続く限り、“アフター在宅”の1〜2時間はシーシャバーの新しい主戦場です。

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