シーシャバーの成否は「フレーバー選び」にかかっていると言っても過言ではありません。

日本国内では数百種類以上のシーシャフレーバーが流通しており、その選定は初心者にとって非常に悩ましいポイントです。

しかし、「種類が多ければ集客につながる」というわけではありません。

むしろ、店舗のコンセプトや顧客層に合ったフレーバーを厳選し、常に安定供給できる体制を整えることこそが、長期的な成功のカギとなります。

フレーバー選びの基本構成

スタート時は50〜80種類を目安に

CLOUDやnoteなどの業界メディアでは、開業初期のフレーバー数は50〜80種類が目安とされています。

以下のジャンルをバランスよく揃えることで、幅広いニーズに対応できます。

● フルーツ×さっぱり系

レモン、グレープフルーツ、ブルーベリーなど。ミントとミックスして清涼感を強調。

● フルーツ×甘い系

マンゴー、ピーチ、バナナなど。初心者に人気。

● スイーツ系

キャラメル、バニラ、ナッツ。濃厚で満足感があり、常連に好まれやすい。

● フローラル系

ローズ、ラベンダー、アールグレイなど。香り重視のリラックスタイムに。

● 飲み物系

コーラ、コーヒー、ミルクなど。意外性のある組み合わせで楽しめる。

● スパイス系

シナモン、カルダモンなど。個性的な後味。

● ミント系(万能)

清涼感を加えるため、どのジャンルともミックス可能。

● 番外編

パンラズナ(白檀系)、レバニーズボムシェル(ヒノキ系)など。

▶メインブランドとして導入したい2大フレーバーメーカー◀

🔵 Al Fakher(UAE)

シーシャ業界の代名詞的ブランド。上品な煙とバージニア葉を使ったマイルドな風味で、Two Apples(ダブルアップル)は世界的な定番。

安定供給と品質の均一性から、日本国内でも圧倒的な人気を誇ります。

🔵 DOZAJ(トルコ)

トルコの急成長ブランドで、軽やかな吸い心地と高い再現度で初心者から上級者まで支持を得ています。

125種以上のラインナップで、レモン・マジックスモーク・ツイストなどが人気。供給も安定しており、導入メリットは大きいです。

日本国内でも人気のメーカーです。

その他注目フレーバーブランド(生産国)

Debaj(UAE)

濃厚な甘みがあり、ミックスしやすい。ラインナップは100種以上。UAEらしいエキゾチックな味設計が特徴です。

Fumari(米国)

強い甘みとジューシーさ。タンジェロやホワイトピーチなどケミカル寄りの味設計が得意。

Azure(米国)

再現度の高いライチやレモングラスなどのお菓子系が魅力。

Starbuzz(米国)

ケミカルなフレーバーが多く、ブルーミストは世界的人気。個性的なネーミングで興味を惹く。

Al Waha(ヨルダン)

パンラズナなど中東系の香りが魅力。バランスの良い煙と味わい。

Social Smoke(米国)

ナチュラル志向。人工的すぎない自然な香りが魅力。キャラメル系(ドゥルセデレチェなど)が定番。

Trifecta(米国)

ダークリーフ使用で重めの煙が特徴。Twice the Iceは強烈なミント。

Eternal Smoke(米国)

高級志向のブランド。Dark Bean(エスプレッソ)やRed Lip(苺ミルク)など、香りと再現度が高い。

Afzal(インド)

紅茶系・スパイス系に強く、アールグレイやジンジャーエールは必見。

Golden Layalina(UAE)

上品で繊細なフレーバー。ブルーヘブンやキーライムなどが特徴的。

JiBiAR(トルコ)

加熱耐性が高く、甘さと香りの再現力が高い。初心者にも扱いやすい。

LIRRA(トルコ)

aslajの日本代理店経由で提供。初心者向けの軽やか系。150種以上のラインナップ。

MALAKI(UAE)

25g×2パック構成で使いやすく、パッケージもおしゃれ。味は軽やかで現代的。

Royal Smokin(インド)

濃厚な味と香りでミックスにも使いやすい。伝統的な製法を継承。

SEBERO(ロシア)

耐熱性が高く、ベリー系・フルーツ系に強み。天然素材を使用。

TROY / TickTock(トルコ)

シロップ多めで鮮やかな風味。ラベンダー系などユニークなラインが揃う。

Khaleej(UAE)

果実系が濃厚。スーパーレモンやキウイなど酸味系に強い。

Tangiers / DARKSIDE(米・ロシア)

ダークリーフ系の定番。ニコチン量が多く、上級者に人気。導入は2~3種類でOK。

製造たばこの小売販売業の出張販売の許可と仕入れの注意点

シーシャバーがたばこ製品(=フレーバー)を合法的に提供するには、”製造たばこの小売販売業の出張販売の許可”制度を活用するケースが一般的です。

これは、カフェなどの飲食店では通常の”製造たばこの小売販売業の許可”が取りにくいためです。

ただし、この制度を活用する際に重要なポイントがあります。

▶︎【保存版】シーシャカフェ運営と「たばこ小売許可・出張販売制度」について徹底解説

❗仕入れ先は限定される

”製造たばこの小売販売業の出張販売の許可”を受けた事業者(=販売者)からのみ、フレーバーの仕入れが可能です。

他の業者からの仕入れは不可。つまり「仕入先を分散して欠品リスクに備える」ことはできません。

したがって、以下の条件を満たす業者と提携することが極めて重要です:

  • ✅ フレーバーの取り扱いが豊富
  • ✅ 製造たばこの小売販売業の出張販売の許可をサポートできる
  • ✅ 安定供給の体制が整っている

フレーバーの数よりも「店舗コンセプト」にフォーカス

実際に成功している店舗には2つのタイプがあります。

  • ✨ チルインのように60種類程度に厳選し、味の分かりやすさ・選びやすさを重視する店舗
  • ✨ BRO SHISHA STUDIOのように150種以上を常備し、自由なミックスとカスタマイズ性を売りにする店舗

どちらが正解ということではなく、「誰に・どのような体験を提供するのか」によってフレーバー構成は変わります。

経営・運営の観点から、種類を絞ってスタッフ教育・提供精度を高めることも有効な戦略です。

まとめ

  • フレーバーは50〜80種類程度からスタートが現実的
  • DOZAJ、Al Fakherを中心に、コンセプトに合ったブランドを導入
  • 出張販売制度を利用するなら、仕入れ先選びが極めて重要
  • 集客は「数の多さ」より「提供の質」と「店舗コンセプト」

しっかりとしたフレーバー戦略と、信頼できる仕入れ体制のもとで、あなたのシーシャバーの成功を目指しましょう。

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